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超制震住宅で家ごとダンパー

これからの家は第3の地震対策|制震工法対応住宅

「家まるごと制震ダンパーで包む」今回はこの商品を紹介します。

まず耐震、免震、制震の違いをおおまかにイメージで知りましょう。

耐震は地震力をまともに受けます。真正面から堂々と戦うイメージでいいです。がっちりと構造躯体を固める、つまり如何に偏心率を小さくするかですから、いくら打たれても倒れないボクサーのイメージです。

上図は免震のイメージです。免震は地震力を受け流す、かわす、免れる感じです。ボクサーに例えると防御テクニック抜群で相手の攻撃を受けないイメージでよいです。免震は上図にあるようにコスト的に非常に高いです。今ある地震対策で一番安全だと言われております。写真をみても家具が倒れておりません。

上図が制震の図です。おやおや、写真では家具は倒れています。よく見ると使われている写真は耐震と同じですね。実際は図の説明のように揺れ幅が小さくなる訳ですから写真より小さくなります。ですが、耐震の図と比較して見てみるとある文言が目に付きます。

耐震は「家がどんどん緩んでいく」、そして制震は「家は緩まず新築同様」とあります。どうやらここにこの商品のポイントがあるようですね。ではご紹介致しますが、その前に我が国の地震対策を歴史を見てみましょう。

目立つところは関東大震災のM7.9で赤字で☆耐震基準の目安の地震とあります。翌年に筋交いを導入とあります。 え、この時期から筋交いの導入? その前は無かったのか? いえ、一般的ではなかったらしいのです。 実は筋交いは最近の話で、昔は、土壁の時代、伝統工法と呼ぶのが妥当かどうか知りませんが、昔は筋交いではなく、「貫」だったのです。まあ、この話は別の機会で。

地震では最近はやはり神戸の震災です。1995年です。81年にも建築基準法の改正がありました。そして2001年では耐震等級が出来たのです。

この表をみれば地震のあるごとに耐震基準が厳しくなってきています。性能評価で耐震基準の最高等級は神戸の地震の1.5倍の強さが求められます。ですが耐震を強くするだけでも問題点はあるのです。もちろん倒壊よりは断然いいですが。

耐震は地震力をまともに正面から受け立ち向かいますからどうしても地面と同じように揺れます。家具が倒れる事もありますが、開口部(サッシ)のガラスが割れる場合もあります。そして上図に記載されていますが釘やボルトが緩んでくるのです。

地震対策をより効果的にするには耐震構造に制震装置を追加する事で大きな期待が持てるのです。免震は確かにものすごく効果が高いのですがコストも異常に高くお金持ちしか導入できません。しかし制震コストはかかっても100万ぐらいで済むので導入しようとその気になれば出来る金額なのです。

例えば住宅ローンの借り入れと100万増やすとして見ましょう。金利1.75%を35年払いですと月々の支払いが3160円程度ですみます。

金利が2.5%だと35年払いで月々3574円の追加です。家族の安全と家の資産価値、そして制震にかかる費用を天秤にかけたら決して高いものではないと思います。

ましてや高額な地震保険をかけるより断然安いです。

次は冒頭にある「家まるごと制震ダンパー住宅」とはどんな商品なのか?

アイディールブレーン株式会社の超制震住宅を紹介します。

超制震住宅は制震テープなるものを使います。当社では3年前から既に導入して施工実績もあります。わかりやすくいうとガムテープの親玉がいてそれが両面テープになっているとでも言いましょうか?もちろんガムテープ(クラフトテープ)ではありません。

特殊なゴムで出来たブチルゴム系の粘着テープです。私もいじった事がありますが、とても強力な接着で思うように指から離れず、扱いなれないとテープに遊ばれてしまいます。

テープの幅は何種類かあり、貼る場所によって使い分けます。

この紹介文で制震テープの特長が述べられています。制震テープ、梁や柱などの軸材、構造用合板、石膏ボードなどの面材の3つが組み合わさってはじめて「超制震住宅」、家ごとダンパーとなるのです。

制震テープのメカニズム — 在来工法と2×4工法

上の図の写真のように釘が浮き上がります。しかし制震テープでは揺れ幅を2分の1に抑え躯体の損傷を和らげるのです。

赤い字で制震テープ厚さ1mmと書いております。構造用合板と柱の間に貼ります。赤い帯の部分です。

在来工法の場合の外壁と内壁の図面です。赤い帯部分が制震テープです。

では、実際の現場を見てみましょう。一棟目か二棟目めに導入した写真をお見せします。まずは外壁側です。

一枚目を見るとテープに何やら字が印字されていますが、このテープは両面テープですので構造用合板を貼る時に、この面の上部分をはがします。それが二枚目の写真です。四枚目の写真は合板を貼り終わった外壁側の壁パネルです。次は中の間仕切壁です。

写真のホワイトボードに2F内壁と書いております。断熱材がありませんね、間仕切壁だからです。このように家全体をまるごとダンパー化するのです。

超制震住宅の制震テープをデータで見てみましょう。

まずは下記の図から見てみましょう。

このグラフで注目してみて頂きたいのは下の部分の回数です1回目から4回目とあります。そして赤棒がテープなしで青棒がテープありです。上段に防災科学技術研究所の実物大振動実験結果よりと書いておりますので信頼おけるデータです。

1回目より徐々に赤棒と青棒の差が開いてきております。これが制震テープの役割で建物を地震による倒壊から守る対策となります。次の図は単位が専門的で理解に苦しむので感覚程度に見てください。

実験結果の報告です。まとめです。

繰り返される余震、今回の東北地震で関東の方は身体で教え込まれました。この実験の報告は決して他人事ではなく実感として感じて頂けた事と存じます。では、次に違うタイプの制震装置との比較をしてみましょう。

この制震テープの最大の売りではないでしょうか。

制震テープは家まるごとダンパーだから2階、3階も揺れません。

まずは大手ハウスメーカーで現役大リーガー松井秀喜がかつて宣伝していたミサワホームのエムジオに代表される1階部分に2ヶ所、2枚制震装置を入れた場合の図を見てください。

私は専門的に力学を勉強したわけではないのでコメントは控えさせて頂きますが、上の図に書かれている内容は妥当ではないかと何となくの感覚で申し訳ないのですが感じます。次は1階だけの制震です。

注目すべき記述は1階だけの制震だと2階が激しく揺れるという記述です。つまり制震なしより揺れる事でしょうか?内容はあくまで想定されると書いているだけですが。では制震テープだとどうなるか。

地震の揺れを家が優しく受け止めます。とあります。実験棟の結果があるので信頼はおけると思います。次の図が制震なし、と、1階だけ制震、と、超制震住宅をそれぞれ図でイメージ化しております。みてみましょう。

上の図には1階だけの場合だと2階が制震なしより揺れ幅が大きくなるとあります。一応制震テープの影響時刻暦解析となっていますね。

では、この制震テープ、耐久性はどうなのでしょうか?いくら物が良くてもすぐに劣化するようでは商品として魅力がありませんね。せっかくお金をかけて制震したのに30年後には効かなかったでは意味がありません。 自然界においてよく知られる劣化の種類は太陽光、風化、酸化、腐食劣化、熱劣化などが上げられますね。図を見てみましょう。

どうやら問題はなさそうですね。実際は110年も経っている訳ないのですが耐久性が立証されていると見てよいでしょう。 また先ほどの施工写真を見てもらってお分かりのように気密性も付加価値として良くなります。

きちんと施工していれば大きく取り上げるまでもないのですが一応掲載しました。最後にこの制震テープは地震保証があります。保険ではないですよ、あくまで保証です。保証期間は30年で保証料は無料となります。

最後の最後に重要な事を忘れていました。この制震テープの工事、費用はどの程度かかるのでしょうか?もちろん家の大きさにもよりますが50万から80万ぐらいだと思います。

ご興味のある方は見積もり無料ですのでこちらへ お問い合わせ下さい。

2011年3月25日

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