素敵な家をプロデュース

ライフサイクルコスト – LCC

コストが安く冷暖房効率の良い家

LCC 「 ライフサイクルコスト 」 生涯に渡ってのコスト

ライフサイクルコストとは建物は企画提案から設計に入り、契約をして、基礎着工し完成します。それから生活運用を経て、寿命がきて、解体するまでの全期間にかかる費用をライフサイクルコストと言います。つまり建物にかかる生涯コストのことです。

ライフサイクルコストは、建築工事費であるイニシャルコストと、生活していく上でのエネルギー費、メンテナンス費などのランニングコストにより構成され、その中で、建築費は全コストの4分の1程度と言われ、残りの4分の3はランニングコストだという指摘がある。

新築の工事費を抑えただけでは、その後に発生するエネルギー費や維持管理などのメンテナンス費用が逆に増えることもあり、 ライフサイクルコストが増える事にもなります。そのため、ライフサイクルコストを有効にするには、建築の計画の時点から、全ての費用をトータルに検討すること肝要だと思います。

従来の日本の住宅事情と海外の住宅事情

弊社は不動産営業もしていますので中古住宅の査定にも出かける事がありました。
そして中古住宅の販売図面を見ると築何年と出ております。 一般に中古住宅市場での価値は上物(建物)20年で価値はゼロになってしまいます。

固定資産税評価も20年を超えるとほぼゼロになってしまい、その家を売る際にはかえって上物が邪魔になり(解体費用がかさむため)に土地の値段を下げざるを得ない状況になってしまいます。
これが現在の日本の不動産流通事情であり現実であります。 それに20年というとまだ住宅ローンを抱えている人がいるはずです。
大手メーカーの営業戦略として築15年の家をターゲットに訪問をしています。 そして5年後の20年ジャストに、5年お付き合いしましたし、そろそろどうでしょうか?  という営業を行っているのです。  実に根気のいる商売をしています。 偉いです。 ほんと!
しかし20年で建て替えなければならない家でいいのでしょうか?

たとえば北米の平均耐用年数は60年ぐらいとされています。 ドイツは70年 、イギリスは驚きの90年です。 
日本は京都サミットで他の先進諸国から産業廃棄物の問題で厳しく非難されました。 炭酸ガスを軽減できない理由のひとつに住宅の産廃があったのです。 

20年で建て替えるのと40年で建て替えるのでは単純に産廃の量が半分になります。 ここを突っつかれてその産廃の量を減らせと迫られ出来たのが品確法であり、その中の一つである住宅性能表示制度なのです。 日本もこれではいけないと思ったのでしょう。

当時の説明では今あるほとんどの業者は生きられないでしょうということでした。 当時はそれほど厳しいとされる法律と聞いています。
欧米では当たり前のように60年もつ耐用年数が日本だと半分以下になる。 気候が違うなどとは言い訳にしか過ぎないのです。

北米は築20年以上の家でも新築と変わらない金額で販売されていて築50年でもいい値段を付けています。 向こうの人は極端に物を大事にするとかのレベルではなく築50年経っても快適に不便なく生活できる水準を保っているという事の顕れなのです。

仮に築25年で建て替えたとして50年経った時点でコストは倍
75年経ってまた建て替えると3倍  これだと自分の子供、孫にも住宅ローンを背負わせる羽目になります。 また貯金があれば食いつぶす事になります。
北米ではおじいさんから譲り受けた家を貰い住宅ローンの代わりに海外旅行や車、レジャーなどにお金を使い悠々自適に人生をエンジョイしているのです。

これが本来の姿ではないでしょうか?

当社の販売している住宅はローコストメーカーの商品と違い値段は高いです。 (でも大手メーカーよりは断然安い)

しかし人生をトータルで見た場合、建て替えの必要がある建物だとコストは2倍、3倍かかるものとして検討した方がよろしいでしょう。

省エネルギー対策という大事なテーマ

最近では省エネルギー対策は当たり前の時代になってきました。
ここでは高気密高断熱化する事によるコストメリット、冷暖房効率についてお話しましょう。冒頭のライフサイクルコストの話を重複するところがありますが、日本では地域によりますが、概ね暖房を使用する期間が冷房を使用する期間より長いと思います。

温暖化が進めば別でしょうが地熱を利用する床暖房があります。 太陽光を利用したソーラーハウスもあります。 また深夜電力を利用してランニングコストを下げる方法もあります。

しかしそれらを利用しても家の中の熱を著しく損失してしまえばその恩恵を十分に得られるはずがありません。。

弊社で提供している家の熱損失係数 Q値は1.4~1.7(W / ㎡K ) ぐらいになり公庫の次世代省エネ基準をもクリアしております。 

イメージが沸きづらいので簡単に説明しますと一年間の冷暖房費が10万近く浮くと考えて頂ければいいのです。 あいまいに表現しているのはこのQ値は間取りや家の大きさにより個々に数字が変わってくるのです。 また人それぞれ生活スタイルの違いもあり正確な数字で示されるものではないのです。

ただ言えるのは高断熱にし高気密にするだけで大幅に冷暖房効率をよくできるという事なのです。仮に一年間で10万円違うとすると20年で240万 、30年だと360万
と、これだけ恩恵があるのです。 

どうですか、床暖房に力を入れたり深夜電力を有効に使うよりも高断熱高気密住宅にした上でこれらを活用する方が利益になるのは当たり前ですよね。
コストパフォーマンスに付いていろんな角度から説明しましたが単純に坪単価で比較するのではなくこれらの事柄を踏まえた上で購入するのが得策と言えると思います。

年々異常気象の度合いが大きくなっている気がしませんか?温室効果がスの影響で地球は死の星に向かって突き進んでいます。好むと好まざるに関わらず私達の子供世代、孫世代は更に地球環境の悪化が進んでいる事でしょう。この負の遺産を少しでも緩和する為に各国が地球連合とも言うべき団結姿勢で断固地球温暖化防止策に取り組まなければいけないと思っています。

この観点からすると先進国である日本は炭酸ガスを少しでも減らす努力を怠ってはいけません。住宅業界に身を投じている我々は接するお客様に少しでも快適で安らぐ、そして地球に優しい家づくりを提供し続けたいと存じます。

2011年1月16日

このページの先頭へ