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ソフトバンクの孫社長が自然エネルギー財団を設立!

ソフトバンクの孫社長はやってくれます!

ソフトバンクの孫社長が「生まれてきた使命を果たす」 「知って行動せざるは罪である」と言い、個人資産10億円を使い、自然エネルギー財団を設立した。3月11日の震災では100億円の義援金を個人のお金で行い、今後ソフトバンクで得られる役員報酬を全て義援金として送ると表明しました。


確かにこの人はお金持ちですが、器の違いを感じます。存命中の大きな奉仕は簡単ではありません。有名人で「私が死んだら遺産は全て社会福祉の為に寄付する」という方がいらっしゃいます。確かにこれも簡単ではない奉仕になりますが、生きている間の大幅な資産の寄付は賞賛に値します。


さて孫社長が設立した自然エネルギー財団ですが、孫さんはここ一ヶ月悩みぬいた挙句の果てに決断したとおっしゃいました。原発から自然エネルギーへの転換を図るものだと言っています。ユーストリームの会見では、まず福島第一原発は運転開始から40年経った廃炉すべき炉なのに、政府は更に運転を20年間延長を許可したと言っています。

通常原発の圧力容器は20年間中性子を浴び続けると劣化が激しく世界では平均22年で廃炉にしている事を挙げています。徐々に危険な状態に向かう原子炉を何故20年間の延長許可を国が認めたのか? 現実問題、原子力エネルギーがないと電力不足になり、皆が困り、生活が出来なくなるではないか、経済活動が停滞し競争に負けてしまうではないかと、また、原子力は安全で安価な発電システムだからと、政府の人間、東電関係者、あるいは私達もそのように模範解答をのたまうでしょう。

そして、これを見てくださいとばかりに国のエネルギー白書を持ち出し、発電コストのグラフを見せます。それによると太陽光発電が1キロワットにつき、49円、と 水力発電が8-13円と、そして、原子力が5-6円とあります。確かにこのとおりなら発電コスト的にはメリットがあります。とんでもない爆弾を抱える発電システムですが。

ですが、孫社長はこの白書に真っ向から反論しております。まず発電コスト5円は原子炉を運転開始したばかりの1980年代初頭のものであり、以後実数として、上がり続け、今は現実3倍の15円程度になっていると、また今回の震災のように膨大な賠償問題が浮かび上がりましたと。さらに放射性廃棄物の処理にもお金がかかり、これらのコストは全く含まれていないのだと主張しました。


最近の事例ではフィンランドの原発建設コストは当社予算3500億円だったのですが、いまは1.5兆円になっていて、なお今だ建設中らしいとのことです。つまり単に建設コストだけでなく、核廃棄物の処理コスト、さらに事故処理コスト、保険も含めての事です。さらにこれには肝心の燃料代が入っていないそうです。


そして世界では原発の建設ラッシュは1980年に収束に向かい現代では作らない方向に向かっていると孫社長は言っております。孫さんは続けます。つまり原発は安全だ、安価だ、コストは安いは政府側、東電側、原発により利益を得る団体や者からのプロパガンダ(情報操作)だと、洗脳だと言い放ちました。

エネルギー転換の年

孫さんは原発依存体質から抜け出し、自然エネルギーへと転換するべきだと説いてます。その代表が太陽光発電であり、風力発電です。地中熱発電もあります。日本はまだまだ他の先進国と比べると普及が少なく、電力の買取制度も悪いといっています。日本は風力発電の買取金額も低く、孫さんに言わせると生かさず殺さずのぎりぎりのところでコントロールし、原発を推進していると言っています。


コスト的にも太陽光発電ですが、アメリカでは1キロワットの発電コストが原子力発電より昨年逆転し小さくなったみたいです。そして今後どんどん差がつくと言っています。今後原子力発電の方がコストが上がり続けますので、原子力は安価で発電できるというのは単なるお題目になってしまいした。火力発電も同様、原油価格、天然ガスが上がり続けるのは必死でコストは上がり続けます。


孫社長は徐々に太陽光、風力、地中熱に力を入れ、国民が安心できる社会を実現したいと力強く表明しました。

下に孫社長の会見をリンクしていますので詳細はこちらをご覧下さい。ユーストリームの会見は少々長く2時間弱あります。関心のある方はご覧になってください。


http://news.livedoor.com/article/detail/5514784/

http://news.livedoor.com/article/detail/5514784/?p=3 ユーストリームは中段ぐらいにあります。


これを見て思う事


最近みた報道番組で今までの夜は明るすぎたという意見がありました。東京都内で住んでらっしゃる方の意見です。震災後、今は駅をみても眩めで、外灯も控えめで暗いです。別に東京でなくても私は埼玉の入間ですが震災以来、夜は照明が控えめで落ち着いた気分になります。

海外へ行った方は体験していると思いますが、そんな雰囲気です。どうでしょうか、現代の我々は電気を使いすぎていたのではないでしょうか?夜は夜で勉強をしたり、本を読んだりする時はスポット照明でやり過ごし、あとは暗くしてみては如何でしょうか?

テレビでレストランは計画停電対策でロウソクを買い、テーブルに置いたそうだが、雰囲気がいいので計画停電のない今でもテーブルのロウソクは採用しお客さんを喜ばせているそうです。私も海外で経験がありますが、あるレストランでは天井は低く2mぐらいで灯りは全てテーブルのロウソクでした。狭いレストランでしたが、色んな人種がいて若いカップルや友人同士での談笑、地元の人間など、有線放送の音楽ではなく、カセットテープの音楽と笑い声、タバコの煙に巻かれながらの雰囲気はすごくよかったのを憶えています。

さて、原子力は徐々に廃炉に持っていき、自然エネルギーを大幅に有効活用した社会を目指したとします。孫社長の東日本ソーラーベルト構想、魅力があります。この場所は放射線の問題もありますが、それを逆手に取る土地の有効活用で実現できるとします。

この場合、雇用という点ではかなり期待できます。太陽光、風力、地中熱とたくさん設置しなければならないので雇用が足らなくなり、工場もフル操業となるでしょう。

ですが、私達人類がどのような生活形態をしていくのかという大事なテーマがあることを忘れてはいけません。この世界で原発の登場は必然です。流れです。人類がどんどん電力を求めた流れで生まれた原発です。そして今回孫さんが会見を開いた代替エネルギーの模索と開発、これも流れです。きっかけが必要だったのです。

計画停電の実施により日本人は節電を強烈に意識し始めました。私は大いに結構な事だと思っています。震災により自粛自粛で花見から旅行まで取りやめる人がいます。その自粛も行き過ぎで経済が思うように行かないから自粛は止めようとマスコミでもネット内でも呼びかけています。

しかし私は震災で亡くなられた方や被災地の方、原発で強制的に非難に追いこまれている方を思うと自粛するのは人の気持ちとしてごく自然な心の発露だと思います。行き過ぎではありません。

あの映像を見て、今でも私は遊ぶ気持ちや旅行に行く気分になれません。私自身はこの自粛行為は日本人の美徳と思っています。私が考えるに自粛して経済が成り立たない今の経済システムの方がおかしいのです。

こういう見方を私はしています。他の方はどう感じる知りませんが、自粛は真面目で思いやりのある人としての美徳です。そして、今の経済システム自体がおかしいと思っています。大いに違和感と疑問を感じています。消費は美徳の時代はバブルの崩壊により始まり原発事故により終焉にしましょう。飽食の時代は終わりました。

これからは新しい生活様式、良心の価値観、自然と共有できる社会を皆で模索しながら前へ進みませんか?私達には子供がいます。孫がいます。周りを見れば多種多様な動物や生き物がいます。この震災をバネにして日々の生活をしましょう。

最後に一日も早い復興を願います。




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2011年4月29日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:夢空館blog

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