イメージ画像

最近多い中国建材は安全か?

アメリカで問題になっている中国建材

今、アメリカの新築住宅で問題が多発している。家電が数年で故障する、頭痛などの体調不良に悩まされるなど次々に異変が起こる事である。数年前から問題になっていて、どうやらその原因は中国から輸入する石膏ボードらしい。その石膏ボードから基準の100倍もの硫化水素が、それらの新築住宅で検出されるからだ。

家電が壊れる。ステンレスまで腐食する。家族が不健康になるなど普通では考えられない現象が相次ぎ今では全ての石膏ボードを張りかえる改修工事が行なわれている。もちろん輸出元の中国の建材メーカーが改修工事にかかる費用を負担しているわけではない。訴訟を起こしているらしいのだが、中国企業が相手では裁判が永久に終わらないのではと当事者は憂いている。

現在アメリカでは中国製の石膏ボードは輸入禁止になっているらしいが、この石膏ボードはいつから輸入を始めたのか?

実は2005年辺りから中国製の建材をたくさん輸入することになったらしい。理由は建材不足だ。この頃サブプライムローン破綻前で空前の住宅ブームだった。加えて台風カトリーナの自然災害も起こった。この頃からとはいえ、最近まで輸入を続けていたのだからこの石膏ボードを使っている家の住民はたまったものではない。ちなみに硫化水素ボードは累計で5万戸ぐらい使ってあるらしい。

リンク先があるので興味のある方は見て頂きたい。

さて、中国は硫化水素をしこたま染みこませた石膏ボードをアメリカに輸出していましたが、中国国内では、問題になっていないのでしょうか?ネットで検索する限り出てきませんが、同じ石膏ボードを使っているのですから間違いなく問題は起こっているでしょう。中国は多少緩くなったとはいえ、まだまだ自由発言が出来る国ではありませんので問題が浮き彫りになっていないだけかもしれません。

ところで今日本ではどれくらいの中国建材があるのでしょうか?少なくとも石膏ボードはないでしょう。聞いた事がないですし出回っているとは思えません。ですが当社ではフローリングなど使っています。無垢のフロアーなのでまず大丈夫かと思いますが、やはり建材メーカーに心配なのでいちいち質問していました。

特に中国の毒入りギョーザ事件の時期には建材メーカーの営業マンをからかいながら話していました。「このフローリングにはメタミドホスは入っとらんやろね」などと冗談を言いながら商談していたのを思い出します。今の話はフローリングだけですが、実際は中国で生産や組み立てをしている建材は多く、トステムや他の主要メーカーも中国でサッシの部品を作っております。フローリングも多いし、建具関係もたくさんあります。

今や世界の工場と言われるぐらいまでなった中国ですが、やっぱり中国製は悪い、企業も悪質だと言っても仕方がありません。国がしっかりするべきなのです。今回の場合は輸入する側のアメリカに問題はあるのではないでしょうか?

輸入する前にしっかりと検査項目を設け、チェックする機関があれば事前に建材が起こす健康問題など分かるはずです。日本の場合は国内製でも認可・認定制度がありますのでしっかりしているように思えます。海外製でも全てではありませんが、認定や認可が下りないと販売できません。

またこのような問題は中国だけではなく、我が国でも姉歯ヒューザー事件があったではありませんか?こちらも相当あくどいです。また食品関係ではミートホープ社もありました。こちらは廃棄予定の肉を使ったりと悪質さも酷かったです。ですが比較の問題でしょうね。中国のダンボール入り肉まんよりましとは言えますが・・・



このエントリーを含むはてなブックマーク Buzzurlにブックマーク livedoorクリップ Yahoo!ブックマークに登録

タグ

2011年5月29日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:夢空館blog

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

コメントをどうぞ

このページの先頭へ