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ジャパンホームショーに行って来ました。

 

先日、といっても先月の28日に監督と大工さんと3人でジャパンホームショーに行って来ました。少し前のジャパン建材ショーと違い、こちらは大手企業がほとんど参画していないベンチャー企業や中小企業のプレゼンの場であります。

 

昔は確かにINAXやトステム、タカラやクリナップと大手メーカーが出展をしていたのですが、今年はついにほとんどの大手企業は出展せず、一般の方が知っている企業を探すのが難なくらいありませんでした。ですので以前のような活気はありません。ただベンチャー企業はこれを機会に事業の拡大を狙っていますので気合は充分です。

 

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ジャパン建材ショーでも登場しました断熱君です。これはアクアフォームという発泡系断熱材のブースです。住宅断熱材は大きく分けてグラスウール、ロックウール、セルローズファイバーなどの繊維系断熱材、それと写真にあるような現場にて吹き付ける硬質ウレタンフォーム、規定の大きさの硬質ウレタンフォーム板、ポリスチレンフォームなどのプラスチック系断熱材と分類されます。

 

繊維系断熱材は壁の内側にベーパーバリア(水蒸気バリア)をしなければなりません。アクアフォームなどの吹きつけ発泡断熱は概ね東京や埼玉などの公庫でいうⅣ地域では必要の無い場合が多いです。 これは東北や北海道地域では不可になります。よく発泡系断熱材は何でもかんでも結露せず大丈夫という会社がございますが、その会社は断熱の知識をあいまいにしか勉強しておりません。

 

発泡系断熱材であろうとも条件により壁内の結露は生じます。これは厳密論の話ではなく、発泡系断熱材でも寒い地域では壁内に結露が生じます。だから国が定めた基準では壁内にベーパーバリア工事を施しなさいという規定があるのです。まあ、計算による結露判定もあるにはあり、計算結果により防湿工事を省略する事が可能な場合もありますが。

 

昨今は住宅性能表示制度の設立、長期優良住宅普及促進法の施工、補助金事業の充実などにより正しい施工方法が知れ渡り、そのような住宅が普及してきましたが、未だに施工不良を連発して断熱材の性能を100%発揮しない施工方法を取られる工務店さんがございます。

 

ベーパーバリアのベーパーとは英語で「水蒸気」という意味でペーパーの「紙」とは違います。文字通り水蒸気を止めるからベーパーバリアなのです。つまり壁の中に水蒸気を入れない。そして壁内結露を生じさせない。これを紙のペーパーというぐらいですから施工ミスを犯すのも仕方がないといえば仕方がないかも知れません。

 

さて次の写真です。

 

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出ました、怪しげな物体、これは津波シェルターで実物大です。中はクッション材が入っており津波にさらわれても大丈夫という商品らしいのですが、売れるでしょうかね。どこに置いておくのか? 置いておくぐらいなら逃げればよいのですが、おそらく避難が間に合わない時や、逃げるのが遅い子供、高齢者用なのかもしれませんね。ですが、建材ショーにブース一つ設けて出展するとは・・・

 

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またまた出ました。この商品 ドームハウスです。実物大ではなく、かなり小さくしています。右の写真は用途を説明している掲示板です。関心が高いのかブースには結構人がいて質問者が多かったです。リンクしてますので関心のある方は見てください。

 

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白人のおじさん、何か作っていますね。このおじさんは手元にある工作機械を使ってアイアン加工をしています。後ろにあるデザインされた飾り物や手元にあるアイアン飾りはこのおじさんがアッと言う間に作ったものです。アイアンの手摺、外構や室内、どこにでもあるような金属加工が手元にある電気を使わない道具で次々に手際よく作るこのおじさんのパフォーマンスに人だかりが出来ていました。私達も感心して見ていました。

 

オーストリアの会社らしく、工作道具はドイツ製だそうです。個人で仕事を始めるにはなかなか面白い仕事だと思います。難しい金属の加工技術はいりません。道具の使い方さえ学べば誰でも工作できるのですから。それで商品を作ってネット販売すれば面白いかも知れません。

 

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ジャパンホームショーの様子です。以前と比べると本当に人が少なくなっています。建具なども聞いた事がないような会社が木製サッシと一緒に展示されています。 工務店側としては本当に小さな会社からのサッシ購入は余程の事が無い限り扱えません。理由は窓はクレームになりやすいからです。防水が絡むところでありますし、万が一の故障などによる対応で会社が無ければ困ってしまうからです。

 

サッシはやはりメーカーぐらいの会社でないと使う側はビビッてしまいます。家は建てたらハイ終わりではないからです。クレーム処理の事まで考えねばなりません。まだ内部建具は許せます。水が漏れる云々の話に発展しないからです。

 

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これは雨水の貯蓄タンクです。でかいですね。よく見ると水道の蛇口が見えますね。この会社の商品として紹介したい気持ちは分かりますが現実問題日本ではそれ程売れないでしょう。なぜならデザイン的にみて日本人は遠慮する人が多いでしょう。これを設置してマッチする家がどれぐらい建っていますでしょうか?またこの大きさが置ける建物、隣地との距離を確保している家が地方の大きい家以外あるでしょうか?また大きい家に設置したとして、和の住宅が多いのに付けたいと思う人がどれぐらいいるでしょうか?

 

ただ発想は正しいような気がします。あとは日本向けのデザインと形、大きさに工夫を加えればそれなりに売れそうな気がしますが、この手のものは既にカインズホームなどのホームセンターに売っているので販売ルートの開拓も大事ですね。

 

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特に写真的には説明はありません。上段左は分電盤の会社でAKB分電盤とあったものですからついAKB48に対抗して写真を撮りました。この他はジャパンホームショーの様子を伺うぐらいでしょうかね。 この日は休憩もせず4時間近く隅々まで見学いたしました。歩くスピードがゆっくりで立ち止まりながらの見物は脚が疲れますね。 今回もそれなりに面白い商品を発見しました。写真を撮るのを忘れたので紹介は致しませんが、今後のよりよい施工技術の向上の為に生かしたいと思います。

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2011年10月10日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:夢空館blog

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