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過去記事 — 建築・不動産と言う仕事

建築・不動産関係の仕事は人を育てる仕事だと感じる時があります。
人とはその仕事に従事している人の事です。

何故そう感じるかというと
この仕事は扱う金額がものすごく大きく、責任が伴うからであります。
ですから必然的に慎重になりますし、いい加減な事は言わなくなります。
建築・不動産は諸法令も多く、守秘義務も伴います。

初対面の人に年収や家族構成まで聞くのですから
医師や弁護士と同じように義務も果たさなければなりません。

社団法人全国宅地建物取引業協会連合会、いわゆる全宅連
の会員名簿のまず最初に倫理綱領があげられている。

不動産業を営むものでこの全宅連の会員になっている会社は
ものすごく多いはずですので是非知ってみてください。。

内容を紹介しますと

我々会員は、不動産の重要性と専門家としての
社会的使命を強く自覚し、ここに倫理綱領を制定し
、その実践と通して、国民の信託にこたえることを
誓うものである。

1、我々会員は、国民の貴重な財産を託された者
  としての誇りと責任をもって社会に貢献する。
1、我々会員は、依頼者と地域社会の信頼にこたえ
  るよう常に人格と専門的知識の向上に努める。
1、我々会員は、諸法令を守り、公正な取引の実現
  に努める。
1、我々会員は、依頼者のために、誠実かつ公正な
  業務の遂行に努める。
1、我々会員は、業界発展のため、業者間の相互信
  頼に基づく親密な協力によって業界秩序の確立
  と組織の団結に努める。

とこうあります。
この仕事をするようになって会員名簿を眺めましたら
この倫理綱領が目に入ったのです。

当時の私には不動産という仕事の大きさを感じた
瞬間でした。

実際、宅建業法の成立過程や内容をみてみますと、
一般のお客様がプロである業者よりかなり守られています。

この現状を鑑みますと宅建業法成立前には
相当エンドユーザーは不利な条件で契約行為を
やらされていたと想像できます。

この法律のおかげでお客様は守られていますが
建築業に関してはどうでしょうか?

姉歯・ヒューザーの耐震偽装の発覚、建材会社の
偽装問題(釘、ケイカル版等)、などバレなければ
いいのでは、が蔓延しているのではないでしょうか?

不動産広告に関しては、かなり制限があり、例えば売買に
関して、事実不告知が善意であっても許されません。

しかし建築業界のチラシは何でもあり状態で、
一般の人を如何に錯誤させるか競っているよう
に伺えます。坪単価の見せ方など実に巧妙です。

建築業界(専用住宅)は不動産取引と比べますと
契約の仕方も含め、重要事項説明などがなく
契約約款がおまけ程度についているだけの状態です。

法整備されていないが故の未熟な形態が、クレーム産業
と言われる一つの原因ではないのでしょうか?

家を売るのはスーパーで大根を売るのとは違います。
お客様は30年、35年と住宅ローンを組むのですから
それに応えなければなりません。

不動産、家で失敗すれば場合によっては謝っても
許されず刑事罰もありえます。

これで真剣にならないとすればおかしいですし
自然と言葉にも気をつけるようになります。
この繰り返しが人を育てる事につながるのではと
思う次第でございます。

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2011年2月4日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:夢空館blog

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