木の家整備促進事業第2回募集2010/12/14

木のいえ整備促進事業第2回の募集が始まりました。

性能の高い住宅が欲しい人にはメリットのある補助金制度です。

長期優良住宅仕様にすれば最大120万円のお金を国が出してくれる
のですから利用しない手はありません。是非これを機会に性能
の高い家が購入できる方は申込をして下さい。

いちいち私が性能高い家が欲しい人と断りを入れているのは
以前私がコメントしたと思うのですが、やはり金持ち優遇の措置
であると思うからです。

他のブログ記事にも書きましたが何度でも言います、納得できないからですが。

お金に余裕がある、あるいは年収がある程度ある人、貯金がある人、
援助してくれる人がいる事、土地を持っているなどの条件が整わない
限り、土地付から一戸建てはハードな住宅ローンを組む事になるので
高い性能の家は建てる事が出来ません。

長期優良住宅の内容を見ますとまず断熱性、これが一番お金がかかる
内容で省エネ等級４なのです。サッシも高性能なサッシで、断熱材
も今までの倍レベル、劣化対策も講じなければなりません。

耐震等級も2以上ですから多少お金がかかります。構造計算もあったな、
これもお金がかかります。総じて設計費用が増すのです。
これを満たすには100万とか120万では足りないのです。
すると普通の家でいいやと考える人や、家について何でも同じやろと
考える人は意識が向きません。

また全棟補助金が出るならいいのですが、大きな会社ではすぐに
枠が埋ってしまい大きな会社で建てたい人には補助金が回って来ません。
では、小さな会社でと切り替えた人は小さな会社では施工が心配だとか
対応できませんとか、結局は使えない場合もあります。

住宅販売で家の大半を占めますのは建売住宅です。建売会社は一般の方が住宅
ローンを組める内容で土地を切り、家を建てますのでどうしても
高い性能の家は建てれません。つまり長期優良住宅には
建っている時点でなっていないのです。そもそも着工前に補助金申請を
しなければならないので完全除外です。

結局多くの人が注文住宅をあきらめ、建売にシフトする現実があるのです。
この補助金制度がお金持ち優遇制度であると言っている理由はここなのです。

確かに地球環境が温暖化に向かっています。そして、その原因が炭酸ガスによるもの
とされています。これについて私も強い関心を寄せており、原因もほぼ
炭酸ガス増加が大きな要因であると結論付けても良いのではと考えています。
だから政府もこういった補助金を出す事にしていると思いますし、景気浮揚策として
打ち出しているとは思うのですが・・・合点がいきません、何故か私には。

「あ、そうだ、当社は積極的に長期優良住宅で建てていますし、補助金制度も大いに
活用できるのでどんどん問い合わせをして下さい。性能の高い家を提供してます。」

もう一度言いますが、現実問題として、長期優良住宅制度が出来ても
それを利用し購入できる層があまりにも薄いのです。現実社会は資本主義です。
売れなければ話になりません。そして景気が悪く少子高齢化でしかも
温暖化です。

政治屋さんも国賊として活躍してくれている以上、（クソッタレ）
日本の将来不安を抱えた国民が長期的な目線で家を買う訳がなく、
現実問題として買える可能性のある家の仕様になってしますのです。

また見方を変えれば、それだけではなく、いい家の仕様がどれだけメリットの
ある効果を生み出すかの教育や報道がなされていないのです。
いや、アルだろうと言う人がいますが確かにあります。ですが問題は質と量です。

それは丁度小学生が掃除の時間に掃除するフリをして掃除をしている
とのたまわっているのに似てます。掃除はきれいにして掃除です。
(すみません、小学生の子がいるもので）

また以前マスコミの商害論でも言いましたがマスコミは責任を果たしている
といいながら大半の時間を割いて毒を放出していますから責任を果たして
いるとは決して言えません。

話がそれついでに東京都の漫画条例、線引きが難しいですが青少年に
悪影響を垂れ流す漫画は健全とは言えないと言われても仕方がありません。
私が子供の頃は勧善懲悪の時代で叙情的でした。
今とはやはり違い違和感があります。今は極めて暴力的で性的です。

さてさて、これからの不動産・建築業界はどういう方向へ流されるのか。